今日ふと質問箱を見直していて、
この質問があったので振り返っていた
同時の回答は
「この間マズローの記事を書いたが、
あれがまさにその通りで関わった人が
回復すると言う結果が本気で嬉しい。
退院したあと元気に外来に来てくれると
自分が回復を手伝えたことが嬉しいし、誇らしい。
点滴とか上手く取れてもテンション上がるけどな」
とか言っているが他の先生はどうなんだろう。
最近私はこう言う話をしている
「周りが歯科医ばっかりだったけど、
私の雑さで歯科医は無理だし
反発して文系行ったけど
将来食うに困るのも何だし…
で、結局医学部行って
医者になった
なった後にこういう医者になりたいと
目標が出た相当変なケースだと思う」
そう、元々は私は文系だった
ここで言う周りが皆歯科医というのは
親父や親戚を指している
親父は元々滅茶苦茶な文学青年で
色んな本を読み明かし、
真剣に文学部に進学を希望したが
祖母に大却下され医学部受験をしたらしい
しかし親父は本当に脳みそが文系で
作文や小説を書くのは得意だったが
理系がからきしダメだったらしく
医学部は断念し歯学部に行ったそうだ
良く生きてた時に
「未だに試験問題を白紙で出す夢を見る」
と言っていたくらい向いてなかった
祖母が存命だった時
私はずっと家の流れに反発していたし
髪の毛は脱色するわ
ゲーセンに入り浸る問題児だった
いつも祖母は
「こんな不良は母親のせいよ」
と良く私の母を詰っていたが
私がふと乗り気になって医学部に受かった途端
手の平クルックルで
「私に似たのよ」
と滅茶苦茶自慢していた
そして父が病気で倒れた時
「出来損ないなのに私より先に死ぬの？
私の生活費どうするつもりなの？」
と本気で本人に言い放っていた
未だに祖母ほど怖い女にあったことがない
今ふとこの二つの質問を見直して
私が医者になった日親父が泣いていた姿を思い出しつつ
初めて白衣姿で親父の点滴のルートを確保したあの瞬間
私の大きな使命は一つ果たされたような気がしたりしている
医者ってなんなんだろうな
何が幸せなんだろう？
でもまぁやっぱり患者さんが治ったりしたら嬉しい
誰かの最後の主治医になることは
辛くもあり、やはり上手くは言えないけれど
私でしかダメなのだと思えるレベルを維持せなならんのだろな
明日から皆月曜日頑張りましょう
良い週明けを（永遠におやすみがほしい）
